「江戸袋物」をご存知ですか?
煙草入れやキセル入れをはじめ、江戸の頃から庶民の間で愛用されていた袋物、今で言うところのバッグの総称で、巾着タイプの袋=合切袋(がっさいぶくろ)がその代表格です。これらどれもが粋(いき)を演出するためのお洒落アイテムでもありました。
明治に入り生活様式の西洋化が一気に進むと、特に男性は着物を着る機会が減り始め、戦争の時代は軍服や国民服、戦後はスーツが主流となり、男性の着物文化にはおよそ100年空白があるとさえ言われるような結果となってしまいます。
そんな中、かろうじて特にお神輿を担ぐ方々を中心に今でも多く用いられ、その魅力に魅了されたファンの方々を中心に、洋服に合わせて提げて歩いていらっしゃる方も時々見掛けるのが「合切袋」です。
弊社プレジールでは、
①縫い目が表に一切出ない、使っていても裏地が飛び出る事が一切無い「縫い返し」で縫製し、
②紐を通す部品「コキ」を使用し、
③そのコキを「かなくる」方法で取り付ける、
今では珍しい、手間の掛かる伝統的な製法を今なお受け継ぎながら、「男性向け」商品として職人が作り続けています。
ヒョンな事をきっかけに、僕自身もうちの職人が手掛けたホースヘアを使ったこの「合切袋」を使い始めました。(↓ 私物です(笑))。
軽くて、物の出し入れがし易く、珍しがられ、何より使い易い。
でも「和」のイメージをどうしても拭い切れないそのスタイルが、良いところでもあり、改善出来る点であるようにも思えていました。
どんなスタイルならば、洋装でもより使いやすくなるのか?
ヒヤリングをした結果が、この合切袋を手提げにした「合切手提げミナレス」のスタイルです。
縦型の巾着タイプだったスタイルを、縦型の手提げタイプ①に。
横型の手提げタイプ②も作りました。
実際に写真①②のスタイルのミナレスを自分自身で使ってみては、型紙に手を入れてみて、最新型はこのようなスタイル↓になっています。
合切袋の新しい形。
これ、手前味噌ですが本当におススメです。
大きなトートタイプのバッグが長い事、流行っていましたが、今またバッグの大きさのトレンドが少しずつ小さめの方向に動きつつあるようでもあります。
財布、スマホ、文庫本、小さなポーチ。
十分入ります。
折りたたみの傘まで入ります。
身軽に、軽快に、颯爽と歩けます!
どうです?使ってみたくなりませんか?
いや、是非とも使って頂きたいのです!
このスタイルのバッグは今のところ、通販でしか買えません。
ここ。Amazonの中に開設している「プレジール エドーノ事業部」。
プレジールがオリジナル商品を販売している通販サイトになります。
一切合切入るので「合切袋」。
何でも全部入れられるので「ミナレス」。
日本語の「みんな」と英語のオールを意味するドイツ語の「アレス」を組み合わせました。
名称も少しばかり洋風に。
合切手提げ「ミナレス」。どうぞ宜しくお願いします!
※プレジールのウェブサイトに「ミナレス」のページも作成しました。
合わせてご覧下さい。