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四代目ウメオの
​縁側日記

​プレジールのことのみならず、趣味のこと、世の中のことなどを様々に、感じたままに気ままに綴っています。さあ、今日も茶でもすすりながら、他愛もない世間話を…

文責:㈲プレジール 四代目ウメオのこと梅澤剛臣


昨年、一足の革靴を購入しました。

ジャケットを着た際のみならず、カジュアルな場面でも、履ける一足。

しかも歩きやすくて疲れにくい一足を、と思い、あちらこちらを見て回りました。

結果的に購入した革靴は、2足目の購入となる「スピングルムーブ」と言うメーカーの革靴。

広島県府中市にある工場で、職人さんによって生産されている「こだわりの靴」です。

公私どちらの場面でも格好良く履け、しかも歩きやすい靴と言うのはなかなか無いものです。

カンガルーの革を使ったスピングルムーブの靴はスタイルも洒落ていて、しかも昨年購入した靴は特別仕様の限定品でお気に入りでした。

その靴の表革が先日、裂けてしまっている事に気付きました。

ゴムで出来た靴底部分との接合部分のあたりがスパッと一直線に裂けています。

何かに引っ掛けてしまったのか?と思いましたが、その記憶はなく、裂けているのは表革だけで、靴の裏地は裂けておらず、かぎ裂きのようになっていなかった事も不思議に思い、購入した直営店で見て貰いました。

「購入から1年でこんな事になってしまうのはおかしい。」との店長さんの見立てもあり、靴を預け、工場でも確認をして貰ったところ、制作の際に行う、ある加工をし過ぎてしまった事が原因で革が裂けてしまった事が分かったとの事で、なんと新しい靴と交換してくれました。

モノづくりに携わる者の一人として、その対応が潔く、快く思え、益々スピングルムーブと言う靴メーカーのファンになりました。モノづくりに携わる者は常に自分たちの「作品」に自信と誇りを持ってそれらを作り出し、世の中に送り出していると僕は信じています。何か問題が起こってしまった際に「そんな筈は無い!」と自分たちの「非」をなかなか認める事が出来ないのもそれ所以です。「今後の作り方においても再検討する可能性がある」とも話して下さったほどに、真摯に品物作りに向き合っている姿勢を知ってしまうと否が応でも「信頼」と「期待」を寄せてしまいます。見習うべき、忘れてはならない「姿勢」だな、と強く思います。きっとどんどんとより素晴らしい商品が生み出されて来る筈です。

直営店のみならず、百貨店などの売り場でも目にする事が多くなったスピングルムーブの靴。

次に購入を考える際にどんな靴に出会えるのか、今から楽しみです。

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