合切袋、普段使い
- 四代目ウメオこと梅澤剛臣
- 11 分前
- 読了時間: 4分
近頃、「合切袋 普段使い」と言うキーワードで検索を掛け、
弊社のサイトにアクセス下さっている方が増えている傾向が高い事が分かりました。
僕は、
月に一度のペースで、
自らが手掛けている「七三 合切袋」のポップアップイベントを
マサフィさんにて開催させて頂いていて、たくさんのお客様と話しをさせて頂いています。
「江戸袋物、合切袋をご紹介しています」
と、呼び掛けると、足を止め、合切袋を手に取ってご覧下さるお客様。
「合切袋は一切合切を入れられる事から合切袋と呼ばれているんですよ」
「合切袋ってご存じですか？」
と話し掛けると、
お神輿を担がれる方、
普段から着物や浴衣を楽しんでいらっしゃる方、
を除き、
大半の方が「知りませんでした」とお答えになられます。
日本由来の袋物で、
300年前後の歴史があり、
使いやすいのに、
知られていないとは、これはイカン！(笑)
「合切袋、普段使い」
と検索を掛ける、と言う事は、
合切袋を普段使いするにはどうしたら良いのか、興味を持って下さっている証拠のはず。
そんな皆さまに改めてご紹介させて頂きたいのが、
僕が手掛けている「七三 合切袋（しちぞう がっさいぶくろ）」なのです。
僕が、弊社で制作された合切袋に改めて興味を持ち、
使い始めたのは10年ほど前。
ホースヘアと言う織物を使った、その合切袋は非常に粋で格好良いのですが、
巾着スタイルで提げると、
Ｔシャツ姿ではどうもしっくりこないのです。
さて、どうしたものか。
試行錯誤を重ね、
厳選した洒落た柄や色づかいの表生地を用い、
手提げとしても使えるように「コキ」の付け位置を変える事で、
Ｔシャツ姿にも合う合切袋となりました。
「合切手提げ」と名付けました。
「合切手提げ」は、
別件での打ち合わせでお目に掛かった日本橋三越のバイヤーさんの目に留まり、
売り場でお取り扱い頂くようになりました。
多くの方にご覧頂ける有難い機会になった事に違いないのですが、
何か、もうちょっと変えられるはず、
変えられるはず、
を繰り返し、
アウトドア用品やビジネスバッグ等でも用いられるナイロン生地を表生地に使い、
巾着として、
手提げとしてだけでなく、
肩掛けバッグとしても、
3wayでお使い頂けるように、
クライミングロープ「パラコード」を用いた「合切手提げ」を制作するようになって行きました。
今なお、改善、改良、工夫出来る点がある、と思っているのですが、
ナイロンとパラコードを使って制作している3way合切手提げは、
日本の方のみならず、
女性にも、
若い方にも、
年配の方にも、
それこそ、古今東西、老若男女問わず興味を持って頂けるようになっていると実感しています。
その後、
脱着式のハンドルを付けた合切袋、
「エドテサゲ」の制作、販売も始め、
こちらの商品も、多くの方に興味を持って頂けています。
まさに、七三 合切袋 は、普段使いも出来る合切袋なのです。
僕自らが手掛けている「七三 合切袋」は、大量生産は出来ません。
「合切袋」とは何たるかを知って頂くため、
ちょっとした蘊蓄にも耳を傾けて頂いて、
心の底から「これ、良いね！」とご納得頂いてお買い求め頂けるよう、
対面販売をしたい、と考えているため、
販路はごく限られたものにもなっています。
七三 合切袋は、
東京にいらした際、
御徒町や秋葉原にお出かけならば、
ＪＲ山手線や京浜東北線、上野東京ラインの高架下に広がる、
2k540 Aki-Oka Artisan 内 マサフィ（Massafy)さんにて、
日本橋方面へお出かけならば、
日本橋三越本店本館4階呉服売場 男のきものコーナーにて、
お取り扱いを頂いております。（2025年12月現在）
手に取ってご覧頂けるほか、
マサフィさんでは、月に一度のペースで、
週末に僕自らが店頭に立って七三合切袋をご案内するポップアップイベント「七三出店（しちぞうでみせ）」も開催させて頂いておりますので、是非、ご来店のほどをお待ちしております。
※イベントスケジュールは、弊社サイトおよびSNSをご参照下さい。
合切袋は、
本当に格好良く、
使いやすく、
軽くて、
しかも結構モノが入ります。
日本由来、と言う事もなんだか誇らしくないですか？
改めまして、
どうぞ、お見知り置きのほどを。