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木製パネル

四代目ウメオの
​縁側日記

​プレジールのことのみならず、趣味のこと、世の中のことなどを様々に、感じたままに気ままに綴っています。さあ、今日も茶でもすすりながら、他愛もない世間話を…

文責:㈲プレジール 四代目ウメオのこと梅澤剛臣

未知なる道も歩き始めたモン勝ち


裂(キレ)を使ってハンドバッグを仕立てる職人の世界では、若手の成り手が多くなっている革を使ってハンドバッグを仕立てる革職人の世界よりもはるかにずっと高齢化が進んでいます。60代の職人が「まだまだ若いねぇ~、あと20年は出来るね!」と言われるような状況です。

そんな中、プレジールの仕事の担い手の中に40代で職人としての「モノづくり道」を歩み始めた者がいます。本人はまさか自分が職人としてモノづくりを始める事になろうとは思ってもいなかったようですが、早くもその奥深さと面白さに魅了され、日々ミシンと格闘しています。

一人前の職人になるためには少なくとも10年は掛かると言われているのですが、僕は実際に商品を使って下さるお客様が心から幸せな気持ちになって、満足して下さるような商品を手掛ける事が出来るようになったその瞬間から「一人前の職人」と名乗って良いと思っています。

職人は引退するその日まで修業が続きます。創意工夫を常にし続けなければなりません。ミシンの掛け方など場数を踏まなければ慣れる事は無い部分も多くあります。鍛錬する事で使えるテクニック、扱える素材も増えて行きます。様々に取り組む事で結果的にどんなオーダーにも全て応じる事の出来る職人になるへと成長し、その領域まで到達するためには10年単位の長い年月が必要になるかも知れません。

一人前になるのに10年も掛かるのならやらない方が良い!と決め付ける人が多いからこそ、どの業界でも職人と呼ばれる職業への成り手がほとんどいないような状況になってしまったのでしょうが、出来るところから一人前になればまずはそれで良いのです。最初の一歩を踏み出したモノ勝ちです。今の状況が変わらなければ、職人は近いうちに必ず絶滅危惧種となります。必ず重宝されます。

さて、職人の道を歩き始めたその彼ですが、一体今後どのような商品を生み出して行くのでしょうか…期待と不安が入り乱れますが、楽しみである事に間違いはありません。

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