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木製パネル

四代目ウメオの
​縁側日記

​プレジールのことのみならず、趣味のこと、世の中のことなどを様々に、感じたままに気ままに綴っています。さあ、今日も茶でもすすりながら、他愛もない世間話を…

文責:㈲プレジール 四代目ウメオのこと梅澤剛臣

桜への思い


「桜丘」に事務所を構える弊社。その名の通り、近所にはあちらこちらに桜の木が植えられていて、それぞれのペースで次々に満開の時期を迎えました。事務所から程近い上用賀通りの桜並木や都立砧公園でもソメイヨシノが本当に綺麗に咲き誇りました。

先日、朝一番で砧公園に桜を観に出掛けた際の出来事。

人気の少ない公園の奥まった場所にある、ある大きな桜の木の下で車椅子に乗った毛糸の帽子を被ったお婆さんとそれを押すお爺さんが2人で黙って満開に近いソメイヨシノをジッと見ていらっしゃる事に気付きました。

写真を撮る訳でも言葉を交わす訳でもなく、ずーーっと、ずっとただ見つめるだけ。

その光景がグッと胸に来て、我ながら驚きましたが自然と涙が溢れました。

何とも言えない空気感が桜と2人を包んでいたのです。

2人の邪魔をしないように遠巻きに見守っていましたが、暫く経って静かに2人が公園の出口の方へと歩み出した姿を見送ったあと、僕も改めてその桜の木を見つめました。

可憐な花に希望が溢れていました。そして僕が出会ったお爺さんやお婆さんが来年もこの桜の花を2人で観る事が出来るようにと願いました。

砧公園のソメイヨシノには樹齢の高い立派な木が多くあります。今年は完全に枯れてしまった木も多く見受けられたのですが、それでも多くの木々が今年も綺麗な花を咲かせました。

毎年、当たり前のように見ている砧公園の桜の木に投影される様々な思いが強く感じられました。

命尽きる木もありますが、砧のソメイヨシノはどんな時も春になれば綺麗な花を咲かせます。

来年も花見が出来ますように・・・

来年も再来年も花見が出来るのが当たり前の事だと思っていてそんな事を願った事はありませんでしたが、その当たり前が当たり前になっている今を有り難く思いながら見つめた淡いピンク色に美しく彩られたソメイヨシノは間もなく芽吹き、青々とした新緑に包まれる季節を迎えます。

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