東京観光を楽しむ外国人の方々を本当に多く見掛けるようになりましたね。近隣諸国からと思しき方々のみならず、本当に様々な国の方々を見掛けるようになりました。
外国に出掛けると、「ほぉ、こんな景色があるものか・・・」「素晴らしい街並みだ!」などとあらゆるものが非日常に思えるものですが、東京に来て下さる方々の目にも、統一感が全く無い無機質な街並みが広がる東京をファンタスティック!で非日常なものに思えてもらえていると良いですね。
銀座線上野駅を利用したことのある方、上野駅の様子を頭に思い浮かべて見てください。改札口を入ると正面にお手洗いに続く通路が延びていますよね。その通路の入口の壁際で壁に向かってひざまずいて座っている人たちがいました。
一目で分かりました。
お祈りを捧げていたのです。壁側の方向が恐らくメッカの方向なのですね。トイレでは裸足になって足を洗っている若者達がいました。これからお祈りを捧げるために清めていたのでしょう。
どんな場所にいても、毎日同じ時間に祈りを捧げなければならないと言う事はいささか面倒なようにも思えてしまいますが、生まれながらにそれが日常であれば、至極当然な事として苦になるならないと言った類のものではないはずです。食事の前に「いただきます!」、食事の後に「ご馳走様!」と口にする事と何ら変わらないのかも知れません。でも、駅のトイレで足を洗い、上野駅の雑踏の中で心を鎮めて祈りを捧げなければならないのは少し気の毒にも思えてしまいました。
東京が国際的な観光都市となるために、ハラル認定を受けた食事の取り組みなどが徐々になされていると言う話を聞きますが、安心してお祈りを捧げる事が出来るスペースを準備してあげられるような心遣いも必要なのかも知れないな、と思えた光景でした。
例えば上野、東京、新宿と言った大きなターミナル駅の一角に、礼拝スペース。
物騒な話に付きまとう「イスラム」と言う言葉。そうではない「イスラム」の方が元来のものなのであって、そう言った遠い異国から訪れてくれた方々にも「あ~日本に来て、本当に良かったよ!」と思えてもらえるような準備が進められると良いものです。我が社はそう言った遠くからいらっしゃる方に向けた商品作りの準備をどんどんと進めなければなりません。安ッチイお土産だけが日本土産ではなく、上質なお土産でのおもてなし。ワクワクして来ます。