「東京メトロ銀座線」の車両と言うと皆さんはいったいどのような車両を思い浮かべますか?
銀色の車体にオレンジ色のラインが入ったこの車両を思い出す方も多いのではないでしょうか。
1984年に運行を開始、その後10数年にわたって増備された車両です。今見てもあまり古さを感じさせないデザインのように僕には思えるのですが、老朽化のため2012年に運行を開始した新しい車両へと急速に置き換えが進み、近頃はオレンジ色のこの車両ばかりを目にするようになりました。
銀色の車体の車両は今年度中には全て廃車となるそうです。乗り心地の改善、省エネルギー化など性能的にはかなりの進化を遂げていますが、28年ぶりの新車!と言うほどのモダンさが見た目的には感じられないように思えるのは僕だけでしょうか。
1984年に銀色の車両が登場する前の銀座線を覚えていらっしゃいますか?今よりももっと濃いオレンジ色のこの車両が走っていました。(東京メトロのTwitterより)
駅に入る前に車内の電灯が一瞬だけ一斉に消える車両や車内の床が木製の車両もありました。だからこそ新しい車両が走り始めた際は銀座線がかなりモダンになった事に驚かされたものです。
1984年の32年前は1952年、終戦間もない昭和27年です。
そして1984年の32年後となる今年2016年。
同じ32年でも時の流れが全く異なっていて、1984年からの32年が猛烈な勢いであらゆるものが変わっていった32年!と言った印象が僕にはあまりありません。こうやって3枚の車両の写真を見るだけでも時の流れの違いを何となく感じられますよね。戦後復興やいざなぎ景気がどれだけパワフルなものだったかを思い知らされるような気もします。
2016年の32年後は2048年。銀座線にはいったいどんな車両が走っているのでしょうか。
全面ガラス張りの自動運転された列車がホームに入って来るようになっているかも知れません。
その頃にはすっかり老人となっている僕。ハツラツとした爺さんになっている事は間違いないと思っているのですが、ひょっとすると沿線の、銀座ではない駅の周辺が場所が都内随一の繁華街へと変貌を遂げているかも知れません。
あれから32年。これからの32年。
これまで以上に良い意味での変化や変貌に大いに期待してみたいものです。