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木製パネル

四代目ウメオの
​縁側日記

​プレジールのことのみならず、趣味のこと、世の中のことなどを様々に、感じたままに気ままに綴っています。さあ、今日も茶でもすすりながら、他愛もない世間話を…

文責:㈲プレジール 四代目ウメオのこと梅澤剛臣

受け継ぐ技


オランダ・アムステルダムにあるゴッホ美術館で販売される3種のバッグの制作が進行しています。

そのうちの1型は、「こんなバッグを作って欲しい」と着物デザイナーの豆千代さんからイメージ図が送られて来た際に職人ともども「お~懐かしいね!」と昔話しに花が咲いた直後、「さて、どうしようか・・・」と言う話に変わりました。

以前はそれ専門に手掛ける職人がいたほどにメジャーなスタイルの商品だったのですが、時代の移り変わりと共に職人がいなくなり、いまは手掛けられる職人が国内にいないのでは?と言われている商品だったのです。趣味人向けに手軽なキットは販売されていますが、そのキットは本格的な物では決してありません。またイメージ図に描かれていた商品はこれをモチーフにパーティーバッグに仕立てられないか、と言う新たなスタイルのものだったのです。

お話を頂き、検討を重ね、その商品を「復刻」させる事を決めました。

豆千代さんのイメージ図をもとにデザインを起こし直し、このデザインならば制作が可能!という仕様で商品化がなされることとなりました。

試行錯誤を重ねてサンプルバッグを仕上げ、現在、量産が進んでいます。

10数年ぶり、ひょっとすると20数年ぶりに復刻されるバッグの制作を、僕自身も毎日のように職人のところに通い、実際に作業を手伝いながらずっと見学させて貰っています。

バッグが作られて行く工程を分かっているつもりでいましたが、なかなか制作現場に足を踏み入れる事を許して貰えないのが「職人の世界」でありまして、本当に貴重で希少な機会となっていて、毎日驚きの連続です。予想以上に多くの工夫が重ねられて行く事でまとめられて行く様子を見守っていると、商品にこれまでとは異なる特別な「愛着」が日毎湧いていきます。

この商品をお買い求め下さる方は一体どんな方なんだろうか・・・

「運命的に出会えたわ!」と実際にバッグを手に取り、使っていただく事でより豊かな気持ちになって頂けるように、どんどんとバッグに輝きが増すような工夫を日々重ねています。

9月4日にゴッホ美術館ではミュージアムショップのリニューアルオープンを記念したパーティーが開かれ、その会場で商品もお披露目となるそうです。

いったいどんな商品が店頭に並ぶのか、その頃にご紹介出来ればと思っています。

自慢の商品がまた一つ、もう間もなく誕生します。

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