木製パネル

四代目ウメオの
​縁側日記

​プレジールのことのみならず、趣味のこと、世の中のことなどを様々に、感じたままに気ままに綴っています。さあ、今日も茶でもすすりながら、他愛もない世間話を…

文責:㈲プレジール 四代目ウメオのこと梅澤剛臣

人生を彩る


工芸。

ある百科事典によると、「高度の熟練技術を駆使して作られた美的器物またはそれを制作する分野。応用美術、装飾美術などともいう」そうです。

そんな工芸が一同に会する展覧会を観て来ました。

日本橋三越で開催中の「日本伝統工芸展」です。

会場には作家さんたちが丹精を込めて作り上げた作品がずらりと並んでいます。

この工芸展に入選するだけでも大変な一大事なのですが、入選を繰り返し、腕も上がり、文部科学大臣賞を受賞などいう事になると、その価値はグングン上昇し、それが必然的に価格にも反映されます。「ハク」だって付きます。

作家として、それは素晴らしく輝かしい勲章です。

でも「先生」と呼ばれる方が作られたモノを見れば見るほど、「これっていつ、どうやって使うんだろうか・・・」と考え込んでしまう事が多いのも事実。例えばバッグなら、飾って愛でるために一つずつ丹精込めて作るのではなく、実際に便利に使って頂いて、使って下さる方ご自身に、より輝きや彩りをそっと添える事が出来るような役割を持たせて作り上げるモノであると僕は思っています。「見てるだけ~」ではなんのためにバッグなのだか分かりません。

伝統的な技術を駆使して作られるからこそ「工芸品」となるのですが、「見てるだけ~」な飾っておくモノを「工芸品」と呼ぶようなイメージになってしまうと、「売れなくて困るんだよな~」と言った声もあちらこちらで聞かれている工芸品には明るい未来が見えてきません。

どうやったら工芸品を身近に、親しみを持って感じて貰えるものなのか。

工芸品業界の一番端っこにいる僕ですらそんな事を考えています。

売れないから止めよう!では、これまで長い歴史を紡いで来た「工芸」に何の意味もありません。「無駄をなくした身軽な暮らし」がトレンドになりつつあるのであれば、無駄を省いた造詣美を楽しんでもらえる、使いやすい商品も投入していかなければならないのかも知れません。

使ってもらってナンボ。

実際に使ってみて、楽しく嬉しい気持ちになってもらってナンボ。

幸せな気持ちになってもらってナンボ。

使いやすいように、代々伝わって来た技術はそのままに、時代に合うように工夫を凝らして変化をさせ、仕上げて行くことこそが「工芸品」だと思います。

工芸品が持つ素晴らしさや機能美は日本ならではな造詣美です。

それすら日本から消えて無くなってしまわないように、まずは自分が身を置くハンドバッグの分野で色んな事にチャレンジして行かねば!ともがく今日この頃です。

#日常風景

最新記事

すべて表示

がっさいぶくろ

遅くともこの日までには…と言う期日より、 1ヵ月ほど早く仕立て上げる事の出来た「合切袋」を宅配便で発送出来ました。 四代目自らが仕立てた「合切袋」。 今日は、昨日以上にホッと出来ています。 どんな風にディスプレイされて販売されるんだろう… チラッと覗いて見たい気持ちでいっぱいです。 そもそも、実店舗で販売される商品なのかどうか、すら知りませんが… #合切袋

金偏に芳と書いて「かざり」と読みます。

制作のご依頼頂いている「合切袋」。 既に袋部分の縫製を終えていたので、 錺金具屋さんで作られた別注「コキ」を取り付ける作業に没頭した一日でした。 ある工夫をしないと金具が傷だらけになってしまうので、 そうならないように、慎重に「かなくる」作業。 無事に取り付けが終わり達成感で一杯です! 下戸なので、 麦茶をグビっグビっグビっと、 これから一気に飲み干そうと思います。 かんぱ~い!

パターンシートA3判!

柄取りの指定のある合切袋の制作をご依頼頂きました。 写真付きで「ココを使って!」と分かりやすく指示して下さっていて助かるのですが、どうやって切り出すのがベストかなぁと暫し思案。 ネットであたりをつけ、 ユザワヤで実品を確認し、 これがベストだ!と購入したのが、 「パターンシートA3判」と言う商品。 プラスチック製の透けているシートなので、 型紙として使えて超便利。 寸分違わず、スムーズに柄取り出来