去る9月5日。オランダ・アムステルダムにあるゴッホ美術館のエントランスホールがリニューアルオープンしました。これに合わせてミュージアムショップもリニューアル。このリニューアルに合わせて準備が進められて来たのがアムステルダム在住の着物デザイナー豆千代さんプロデュースによる、ゴッホが描いた浮世絵をモチーフにした様々な商品です。昨年11月の中頃にアムステルダムから頂いた1本の国際電話をきっかけに、プレジールはハンドバッグの制作を担当させて頂く事となり、これまでの経緯はこのブログでも4本の記事でご紹介させて頂いた通りです。
リニューアル工事の遅れから当初の予定より半年あまり遅れての販売開始となりましたが、豆千代さんから送って頂いた写真と共にミュージアムショップの様子をご紹介したいと思います。
ミュージアムショップは地下にあるそうですが、何とも明るいエントランスホールですね。

ショップの入口はこんな感じのようです。

ショップを奥の方へと進むと見えてくるのが、豆千代さんのコーナー。

どうですか!!
着物をはじめ、バスローブ、タペストリーなど日本の伝統的な素材も豆千代さんの手に掛かるとこんなにもモダンな雰囲気に。ちなみに赤いバスローブ的な着物の下に置いてあるバッグ3種がプレジールで制作を担当したバッグとなります。
現地での販売がついに始まりましたので、弊社が制作を担当した3種のハンドバッグがいったいどんなバッグなのか、じっくりとご紹介させて頂きます。
豆千代さんデザインの西陣織を額縁の中に用いたハンドバッグ。
織り込まれている漢字はゴッホの浮世絵の「作品」です。

同じく豆千代さんデザインの西陣織を用いたハンドバッグ。
ゴッホの浮世絵「梅の木」が再現されています。

伝統的な製法に則って制作する事が出来る職人が皆無となり、絶滅寸前だった「筥迫バッグ」。
クラッチバッグとしても使える新しいスタイルで蘇りました。

そして、何とも嬉しい事にこのクラッチバッグがミュージアムショップのショーウィンドーに飾られているそうです。

商品のディスプレイは全てゴッホ美術館のスタッフの手によるものだそうですが、モンブランやスワロフスキーと言った世界的に有名なラグジュリーブランドの商品と肩を並べて筥迫バッグが飾られていると言うのは有り難き光栄です!
日本の伝統的な技を駆使し、日本の職人が丹精込めて作り上げた商品を、アムステルダムの方をはじめ、ヨーロッパの石畳の街中で何気なく使って頂く光景を想像するだけでワクワクした気持ちになって来ます。それは決してアンバランスな風景ではありません。
豆千代さんプロデュースの商品が、アムステルダムからヨーロッパ中に、そして世界中に広がるお手伝いをバッグ作りの分野でこれからもさせて頂きます。
何はともあれ、アムステルダムへお出掛けの際は是非、ゴッホ美術館のミュージアムショップを覗いて見て下さいね。