幼い頃から親しみのある街、渋谷の再開発工事が進められています。
中学、高校時代に東横沿線で学校帰りに習い事をしていた僕は、渋谷で乗り換えや時間つぶしをする機会が多くありました。
当時流行りのゲームセンターが苦手だったので、良く行っていたのが書店やCDショップ、模型店。
それら全てが揃っていたのが先日再開発工事のため閉館した「東急プラザ」でした。
5階には、紀伊國屋書店があり、CDショップがあり、そして何より好きなドイツの鉄道模型メーカー「メルクリン」の専門店がありました。ドイツ大好きな僕は当時既に「ドイツファン」。鉄道好きでもある僕にとって、「メルクリン」は憧れの品でした。精巧に出来た模型は見ているだけで楽しくて、ワクワクして、自分の部屋で走らせてみたい!実際の車両に乗ってみたい!!と言う気持ちで一杯になるものでした。
そう言う楽しい時間を過ごしていると、不思議と便意を催すものでして・・・
20年以上前のこと。安心の綺麗なトイレ、洋式トイレのある「お手洗い」はどこにでもあるものではありませんでした。東急プラザ5階にはそれもありました。
閉館2日前に久しぶりに最後のお別れに出掛けてみた東急プラザは大賑わい。
こんなに天井が低かったかな・・・
そんな風に思えたほどに久しぶりだった東急プラザの店内は僕が良く立ち寄っていた当時のまま、昭和な雰囲気で一杯でした。紀伊國屋書店は営業していましたが、CDショップもメルクリンの専門店も違う店に変わっていました。格好良いスニーカーや靴を売る店も無くなっていました。
そして、お手洗い。
最後に覗いてみましたが、こちらは変わらず当時のまま。
便意を催してもいないのに、個室に入って思い出に浸るような事はしませんでしたが、
「お世話になりました、ありがとう!」
と、最後に心の中でそっと声を掛けてきました。
間もなくビルの取り壊し工事が始まって、10年以上続く一帯の再開発工事の先陣を切るような形で2018年に新しいビルがオープンするようですね。商業施設やリムジンバスのターミナルなどが入るそうで・・・
どんな景色に変貌を遂げて行くのか、定期的な観察を続けてみたいと思っています。