11月の中頃の話です。「バッグを作ってもらえないだろうか・・・」との1本の国際電話が事務所に掛かって来ました。事務所に国際電話が掛かってくる事など皆無ですから、正直なところ、はじめは何かの怪しい勧誘では?と思いました。しかし詳しく話を伺ってみると直ぐに勧誘でも悪戯でも無い事が分かりました。このウェブサイトを見て下さって興味を持って下さり、現地時間の深夜にわざわざ掛けてきて下さった国際電話だったのです。
電話を下さったのは世界的に活躍をされている着物デザイナー豆千代さんの関係者の方。その後、豆千代さんご本人ともメールのやり取りを何度も何度もさせて頂いて、今、現地で行われる最終プレゼンに向けたサンプルバッグの制作を急ピッチで進めているところです。
そのバッグは何と。来春からオランダ・アムステルダムにあるゴッホ美術館にて販売される予定です。一体どんなバッグなのかは追々ご紹介出来るかと思います。豆千代さんのご厚意でプレジールからも今回の企画に関する情報を発信して良いとのお許しを頂いています。
私どもはただただバッグの制作のみを手掛けさせて頂くだけですが、日本の素晴らしい伝統を海外に発信すべく活動されている豆千代さんのお手伝いをさせて頂ける事が何より光栄で、有り難く思っています。現在、サンプルを制作しているバッグの中には趣味人向けに簡単な制作キットの販売はされてはいるものの、それを作ることの出来る「職人」が国内で皆無となり、そのモノづくりの精神や技術が途切れる寸前だったものも含まれています。
さて、どんなバッグが完成するのか。
乞うご期待!です。